今日も、がっつり清流劇場稽古だぜ!
今日は、清流劇場代表、田中孝弥の挨拶文紹介だぜ。
清流劇場代表からのご案内
もう10年も前の話。仕事の忙しい時期に、人手が足らず、失礼とは思いつつも、劇団関係の先輩へ「簡単な仕事なので、アルバイトに来てくれませんか?」と、お願いしたことがあります。結局、「お役に立てないから」と断られたのですが、その時、ボクは少し震え、自分自身が恥ずかしくなったのを、今でも覚えています。というのも、それまでのボクは《仕事》に対し、それが「何かのお役に立つ」ということを考えたことがなかったからです。
60年ほど前、ブレヒトというドイツの演劇人がいました。「政治が光りを当てられない場所にも、たしかに人は居るのだ」と、「社会を補完する存在」として、政治に演劇を対峙させた人。「わたしたちが進むべき道はそれだけか?」と、演劇で人々を立ち止まらせ、世の中で起こっている現象を、それまでとは異なった側面から広げて見せた人。ブレヒトはそんな人だったとボクは思っています。つまり、演劇の可能性を広げ、演劇で社会の「お役に立った」人です。
今回はその、ブレヒトの未完戯曲に取り組みます。彼が残した断片をつなぎ合わせ、わたしたちの生きる社会を見つめ直してみようと思います。そして、これまでもこれからも、わたしたちの進むべき道は決して「政治の用意した一本道」だけではないことを静かに確認したいと思います。
この取り組みが、きっと誰かの「お役に立てる」と、自分自身に期待しながら。
清流劇場代表 田中孝弥
2015年02月13日
今日も、がっつり
posted by andy at 23:39| Comment(0)
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